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野崎文子 絹衣展 風はらむ

  • 会期:2015/12/15(tue)-20(sun)
  • 時間:11:00-19:00 (last day-17:00)
  • 野崎文子プロフィール

1943 熊本県天草市に生まれる。東京で洋画家として活動する。
1993 滋賀県長浜市で浜縮緬と出会う。日本の伝統的な織物である反物の美しさに傾倒し、長浜にアトリエを構え移り住む。反物のもつパワーと闘いながら、独自の絹衣(きぬころも)を生み出す。
1996 アトリエを拡充移転。世界を舞台に精力的に活動する。
2009 絹衣の新たな展開として「天」「空」「地」を発表。絹衣をより多くの人に羽織ってもらうために活動中。
広島では2度目、ギャラリーGでは初となる個展。

 

日本の文化を変えたい。

 

「絹衣」が誕生して多くの月日が流れました。これまでに、世界各地でショーや講演を繰り返し、国を超え、人種を声、さまざまな立場の方々から多く称賛をいただいてきました。「絹衣」は機能的で簡単に身につけることができ、難しい着こなしは不要ですが、着るというよりも羽織るという感覚で身につけるのが一番美しく見えると思います。風をはらんだ時のシルエットは、どんな体型の型にも美しく映え、年齢や男女の違いに関係なく誰にでも似合うという不思議な華やかさがあります。この「絹衣」をもっと多くの人に羽織ってもらいたいという願いから、「天」・「空」・「地」という3シリーズを展開しました。着物を着る習慣のない外国人に、着物を着る習慣を捨ててしまった日本人に、日本の伝統文化である反物から生まれた「絹衣」を気軽に羽織ってもらえたらと思います。そして、この華やかさに秘められたエネルギーをあなたの全身で感じてください。あの時の私の感動があなたにも伝わることと思います。

長浜で出会った浜縮緬という反物が、私の人生をすっかり変えてしまいました。これからは、この「絹衣」によって新しい日本の文化を築いていきたい。そういう思いで今日も反物も向き合っています。

(野崎文子)