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Gセレクション 青原恒沙子個展 「遠い風景」

  • 会期:2016/7/12(tue)-17(sun)
  • 時間:11:00-20:00 (last day-17:00)
  • レセプションパーティ:
    7/16(sat)18:00-(参加無料・出入自由)
    どなた様もお気軽にご参加ください
  • 青原恒沙子 Aohara Hisako
    1993 広島に生まれる
    2011 広島市市立大学芸術学部美術学科油絵専攻 入学
    2013-2014 ハノーバー専科大学(ドイツ)にて交換留学
    2015 同大学卒業
    現在 広島市立大学芸術学研究科造形芸術専攻博士課程前期

 

今回の初個展では「遠い風景」をテーマに、電車の窓などをモチーフにして平面作品やインスタレーション作品を始め映像作品も展示。

「遠い風景」とは、空間的に離れた場所として、もしくは過ぎ去ったものとしての風景を指す。時間的距離や空間的距離を持つ遠い風景が一瞬の光の残像のように、または長い時の記憶のように白い画面の上に並ぶ。

また、絵画の可能性を追求していく中で、現在行っているのが溶剤による転写技法である。写真という機械的な眼を通すことで表出された図像を転写することにより自身の見る眼からも距離のある風景を作り出している。さらに、時間的感覚への関心から映像作品の制作も新たに行い、それらが複合的に合わさったひとつのインスタレーション作品を展示する。

今日、様々な情報が距離を感じさせる隙もなく行き交う。日本にいながらにして外の国の人とネットを介してつながることもできるし、交通機関の発達により遠く離れた場所がますます近くなっていく。作品の中でその喪失されつつある距離(現在と過去、内と外、近くと遠く)に言及することで、観衆の諸感覚に奥行きを与えることができればと考える。
(青原恒沙子)