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中塩美知子展 -沼の絵-

中塩美知子展 -沼の絵-

  • 会期|2024年11月19日(火)〜24日 (日)
  • 時間|11:00〜18:00(最終日は15:00まで)
  • 作家在廊|11:00〜15:00

 

  • 作家略歴

呉市出身

《主な個展》

2013201520172019 2021 2023年    楓ギャラリー(大阪中央区)
20142016201820222024年    ギャラリー・アーティスロング(京都三条通り)
2016年          アートスペース銀座ワン(東京銀座)
2016年          ギャラリー・プラネットルージュ (パリ7区)
2018以後毎年       岡アートギャラリー(岡山市中区)
20184月~翌年3月     安芸高田市立八千代の丘美術館 
20182019年       ギャラリー・ベルタンポワレ (パリ1区)
2024年          中和ギャラリー(東京日本橋)
202120222023年    ギャラリーG(広島市中区)

 


 

(作者より)

 

  • サブテーマ「沼の絵」について

 

最近になって、「沼」をテーマとした絵を数多く描いている。なぜ沼の絵なのか、それについてまず述べたいと思う。

ダブルケアラーをしている作者。まるで沼の中にいるような、(ともすれば沈みこんでしまいそうな)、なかなか思い通りにならない日々の中で絵を描いている。誰でもそういう時期を経験するものだが、なかなか大変な毎日だ。

身軽になんでも出来ていた40代を振り返り、ある時友人に、「40代は人生の黄金時代、50代は沼の中にいるような時代。」と話したことがあった。

するとその友人は後日手紙をくれ、そこには、

「沼って美しいものなのじゃないかしら。何色なんだろう。」と書いてあった。

その言葉が、沼シリーズを描くきっかけとなった。

「泥沼」と思っていた沼は、けっしてそれだけではないのだ。そこにも草が繁り、光が差す。それはまるで、思い通りにいかない人生の中にもある、豊かな瞬間に似ている。

そんな沼の美しさを描いてみたいと思った。

 

  • 作品「金の沼」について

 

沼は、長い時間の経過とともに、雨水が土にしみこんで地下水となり、その一部が湧き出して出来たものである。そこには、暗みと光と豊潤さが混然とした世界がある。

人の心の中にも、沼のようなものがあるのではないだろうか?

それは清らかな水のようであったり、人生のあらゆる紆余曲折を経て、嬉しいのやら悲しいのやら一切が混濁したようなものであったり、沼の水面に反射する夕日のような希望であったり

今回の作品「 金の沼」は、作者の心の中に在る「沼」の情景を描いたものである。

2021年からギャラリーGで個展を始め、今回で4度目となる。

毎回見に来てくださる方、たまたま電停で目にとめ訪れてくださった方、こんなつまらぬ自分に遠くからエールを送り続けてくれる友人、すべての方々に、深く感謝申し上げたい。

 

 

 

2024925日  中塩 美知子