作者である尾身大輔が空想する巨大な虫達の木彫作品を虫籠に見立てた会場に展示し、虫籠の中 ( 尾身の脳内 ) に入ったかのような体験をする。 作者の空想という自由な場所から物質へと変換させられた虫達は、現実という不自由な虫籠の中に捕らわれているのかもしれない。
尾身大輔 おみだいすけ
1992年香川県生まれ。2016年広島市立大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了。木彫を中心に、神・妖怪などの民俗信仰を基盤とした自身の空想を彫刻として具現化し、近年は虫の姿を象った彫刻を制作している。
主な展示会に2022年「瀬戸内国際芸術祭2022」(香川)、「三都半島アートプロジェクト2014~2021」(香川)、 2018年「広島市立大学彫刻専攻教員作品展【彫刻の輪郭】」(広島)、2017年「広島−対馬」展(広島/2017)、2016年「瀬戸内国際芸術祭2016」(香川)。