ひろしまアニメーションシーズン2022開催記念
ひろしまアーティスト・イン・レジデンス(H-AIR)招へい作家紹介展
「Hello!ひろしま」
今年度からスタートする ひろしまアニメーションシーズン 2022では、レジデンス企画 「ひろしまアーティスト・イン・ レジデンス (H-AIR)」は、アニメーション関係者から応募を募り、選出されたアーティストを広島市に招き、半年滞 在し制作活動等を行ってもらうことを通じて、招へい者のキャリア構築の一助とするほか、広島のアート・カル チャー環境を豊かにすることを目的とします。
今回は国内外で活躍する マフブーベフ・カライ、ナタ・メトルーク、是恒さくらの 3名の招へいアーティストのこれまでの映像作品や、これから取り組む作品などを紹介する展示 となります。これから市内での活動を通して広島市民との交流をはかります。
マフブーベフ・カライはイラン出身のアニメーション作家で、初の長編作品『 The Fourth Wall(第四の壁)』が世界 のアニメーション関係者に高く評価され、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門でも大賞を受賞するなど、日 本での注目が集まる作家です。現実と空想の間の曖昧な境界線に立つ世界を創り出す新作には広島での滞在 が大きな鍵となります。
ナタ・メトルークはウクライナ出身で現在はサンフランシスコを拠点に活動するアニメーション作家です。 GIFや 短編アニメーションを中心に、個人プロジェクトからコマーシャルまで幅広く制作。デジタルで描かれた個性的な登場人物たちを、不条理とありふれたものの異化をベースした世界観で表現します。これまでの作品は主要な アニメーションフェスティバルで評価され、数々の賞を受賞しています。
是恒さくらは呉市音戸町出身での美術家で、国内外各地の捕鯨、漁労、海の民俗文化を尋ね、リトルプレスや刺繍、造形作品として発表し、リトルプレス『ありふれたくじら』を発行。今回は原風景である瀬戸内海の「水によって動かされる風景」に着想を得て、アニメーションと現実の風景が混在するようなアニメーション/映像作品に挑戦します。