ギャラリーG +広島市立大学芸術学部 共創展
〈綴織〉という織りの技法を⽤いたタピスリー(壁掛け)の展示を行います。
経⽷に緯⽷を織り重ねて絵とするシンプルな技法で、現存する最古の綴織物は紀元前 5-4 世紀に遡り、世界中のあらゆる地域で⾃然発⽣的に⽣まれたものとされています。
そのような歴史を持つ技法に私は原始から現代への繋がりを感じ、織ることによって〈綴織〉が旅してきた次元を⾏き来したいと考えます。⾜で⽷を前後させ、指先で⽷を通し、腕を使って⽷を打ち込む。その⼀⽷⼀⽷に迫られる瞬間的な選択が、層のように蓄積され織り上がる。全⾝を使って完成する織物は、私の⾝体の記録であり、そこに座りながら旅をした精神の記録です。
本展では、広島という地が持つ歴史について想いを巡らせながら糸を染めて織っています。
平浜 あかり
広島生まれ
2017年 広島市立大学大学院芸術学研究科造形計画研究(染織造形)前期課程を修了した後、テキスタイルデザイン事務所、アトリエのDIY(第2三沢コーポ)を経て、現在同大学の博士後期課程に在籍。
〈個展〉
2022年 「In Our Garden」(Date ・・workshop Studio、広島)、「In Our Garden」(第2三沢コーポ、広島)
〈グループ展〉
2022年「工の環」(はつかいち美術ギャラリー、広島)
2017年 「広島市⽴⼤学芸術学部卒業・修了作品展」(広島市⽴⼤学、広島)
2016年 「13th JAPAN YARN FAIR &総合展 THE 尾州」(⼀宮市総合体育館、愛知)
2015年 「綴る展」gallery aetalag(広島)
「Kashiko」(ギャラリー718、広島)
「2015京展」(京都市⽴美術館、京都)
「第70回新匠⼯芸会展」(東京都美術館・京都市美術館、東京・京都)
「清⾵会芸術奨励作品展」(五⽇市記念病院、広島)
「広島市⽴⼤学芸術学部卒業・修了作品展」(広島市現代美術館、広島)
〈受賞〉
2017年 広島市⽴⼤学芸術学部卒業・修了展 優秀賞
2015年 第70回新匠⼯芸会展 新匠賞
社会医療法⼈清⾵会 清⾵会芸術奨励賞