地域に根ざした学会として、広範に活動を続けている広島芸術学会。同会の設立20周年の機会に合わせて規模を拡大し、隔年で実施している「芸術展示」を開催致します。
テーマは「不在の存在論」。広島では、原爆投下により多くのものが失われました。しかし、それにもかかわらず、私たちのそばに残り続けるものがあるのではないかと思います。持ち主の失われた被爆遺物が、いまもなお強固に存在感を感じさせるように。
本展では、広島芸術学会会員と、広島ゆかりの招待作家を併せた、17名の作家たちの作品を同時期に2カ所の会場でご紹介します。広島に住まい、思索を深めてきた作家ならではの「不在」を表現した作品群をぜひご覧下さい。