一青窈の大ヒット曲「ハナミズキ」がバイリンガル絵本『ハナミズキ A Hundred Years』として昨年出版されました。誰もが口ずさめる「ハナミズキ」ですが、その歌詞には平和を願う反戦の意味が込められているということは、あまり知られていないのではないでしょうか。
一青窈がこの歌に託した思いを、歌える英語として翻訳したのは詩人のアーサー・ビナード、そして絵として表現したのは島根県在住の画家、ねっこかなこです。
この展覧会では、日本画材で描かれた、絵本『ハナミズキ A Hundred Years』の原画を中心に、『日本語ぽこりぽこり』の挿絵となっている版画作品なども展示します。
島根の自然豊かな里山で循環の輪を大切に暮らす、ねっこかなこの世界をぜひご覧ください。
会期中にはギャラリートークやお子様にもご参加いただけるワークショップも開催します。
※トーク終了後はサイン会を行います(サインは会場でご購入の書籍のみとさせていただきます)
日本語ぽこりぽこりの文庫本の章タイトルに使われた、ねっこかなこ のオリジナルフォント『かなものもんじ』。
その他、オリジナルのシルクスクリーンの版を広島に持って来て、皆が自由に組み合わせて、プリントして楽しむワークショップです。
そのままでは着なくなったTシャツ、つかわなくなった鞄、布、小物などを持ち寄って、シルクスクリーンプリントをすることでお気に入りの一品によみがえらせましょう!
手ぶらで来ても、和紙をご用意していますので、体験として楽しんでいただくことが出来ます。
夏休みの子どもたちの参加もお待ちしています。
皆さんとお逢いできるのをとても楽しみにしています♩
書籍情報
⚫︎バイリンガル絵本『ハナミズキ A Hundred Years』
詩/一青窈、絵/ねっこかなこ、英訳/アーサー・ビナード
今人舎, 2022
⚫︎文庫版『日本語ぽこりぽこり』
著/アーサー・ビナード、挿絵/ねっこかなこ、解説/一青窈
小学館文庫, 2023
ねっこかなこ
画家。1985年、鳥取県米子市生まれ。島根県安来市在住。大学時代、大阪でひとりの空間を得て本格的に絵を描き始める。ガリ版刷りやシルクスクリーンの技法を用いて、自ら手刷り製作した版画絵本に『産む時代』がある。2児の母。
一青窈
歌手、詩人。1976年、東京都生まれ。父親が台湾人で幼少期を台北で過ごす。慶應義塾大学卒業後、2002年に「もらいなき」でデビュー。翌年、日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞。NHK紅白歌合戦初出場を果たす。2004年発表の「ハナミズキ」が不朽の名曲となり、2010年に映画化。3児の母。
アーサー・ビナード
詩人。1967年米国ミシガン州生まれ。高校時代から詩を書き、大学で英文学を学ぶ。卒論の際、日本語に出会い、卒業と同時に来日。第1詩集『釣り上げては』(思想社)で中原中也賞、『日本語ぽこりぽこり』で講談社エッセイ賞を受賞。2022年、宮沢賢治の英訳絵本『やまなし Mountain Stream』を出版。