楽山焼は、萩と京都と備前からほぼ等距離にある為、三つの特色が混在し、独自の発展をなした全国でもまれな歴史を有しております。
三百年に及ぶ窯の歴史の中で、各代々は出雲という土地に育まれながら、多種多様に渡る技法を探求して参りました。
このような楽山窯の歴史を振り返りつつ、来るべき次の時代を思いながら作陶を続けております。
この度、新作展を広島の地にて開催させていただきます。この機会にぜひともご高覧頂きたく、ご案内申し上げます。
(平成27年9月 出雲焼・楽山窯 十二代・長岡空郷/くらしの器森脇 森脇宏)
昭和30年 松江に生まれる
昭和49年 広島修道高校卒業
昭和54年 早稲田大学法学部卒業
昭和63年 京都陶工訓練校卒業 以後備前にて修業
平成15年 号を空郷とする
日本橋三越本店/京都高島屋(二人展)/札幌三越等に於いて個展を開催
平成25年 野村美術館にて個展を開催
平成27年 松江一畑百貨店にて還暦展を開催
1677年に松江藩(島根県松江市)の藩窯として創立される。以後12代空郷に至まで約340年間に渡り、不昧公の指導もあり、伊羅保写し、出雲色絵などの茶器中心の制作を続けている。
九代 長岡空味展
今回、不昧公没後200年を前に、楽山窯の歴史を近現代に広めて行った九代空味の作品を、収集家のご厚意により展示いたします。