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【修了】野外上映会を開催! 映画「おクジラさま ふたつの正義の物語」

NY在住女性監督が見つめる、世界の分断とその先の未来

つつましい給料で世界屈指の現代アート作品を集めた夫婦を描く「ハーブ&ドロシー」の佐々木芽生監督が、6年の制作期間をかけて、半世紀以上続く「捕鯨論争」に新たな光を当てる。

紀伊半島南端に近い、和歌山県太地町。追い込み漁を糾弾した映画『ザ・コーヴ』がアカデミー賞を受賞して以来、この小さな漁師町は世界的論争に巻き込まれた。「くじらの町」として400年の歴史を持つ「誇り」は、シーシェパードを中心とした世界中の活動家たちから集中非難の的となる。ヒートアップする対立が沸点に達しようという2010年秋、佐々木は太地町を訪れる・・・。

そこでは、マスメディアが報じてきた二項対立 -捕鯨を守りたい日本人とそれを許さない外国人 - という単純な図式ではなく、カメラは賛否に縛られない多種多様な意見を捉えていく。 歴史・宗教・イデオロギー、自分と相容れない他者との共存は果たして可能なのか?今まさに、

世界が直面している「ダイバーシティの危機」を克服するヒントがこの映画にはある。嫌いなヒトをスッキリ排除しますか?それとも、一緒に生きていきますか?

  • 映画「おクジラさま ふたつの正義の物語」野外上映会

日時 |①8月10日(金)20:00〜 ②8月12日(日)20:00〜(17:00〜トークイベントもございます)
場所|ギャラリーG前の公開空地
鑑賞無料・予約不要・雨天中止
※イスの数に限りがございます。石畳もしくは人工芝上でのご鑑賞となりますので、座布団やイスなどをご持参ください。
※SUZU CAFEによる飲み物と軽食の販売もございます。

 

  • 3日間限定特別公開!「おクジラさま」展

会期|8月10日(金)〜12日(日)11:00〜20:00
場所|ギャラリーG(広島市中区上八丁掘4-1)
予約不要・無料・雨天中止
展示|山口 晃「おクジラさま」ポスター原画・紀州太地捕鯨大漁之図鯨全體之図(太地町立くじらの博物館所蔵)の複写

 

  • トークイベント

日時|8月12日(日)17:00〜
ゲスト|ジェイ・アラバスターさん(元AP通信記者・ジャーナリスト・映画「おクジラさま」出演者)
場所|ギャラリーG内
予約不要・無料

 

主催|一般社団法人HAPギャラリーG運営部
協力|アランビック・ミヅマアートギャラリー・太地町立くじらの博物館

 

 

紀州太地捕鯨大漁之図鯨全體之図・部分(太地町立くじらの博物館所蔵)

2015年の野外上映会の様子

 

  • 佐々木 芽生(ささき めぐみ) 監督・プロデューサー

北海道札幌市生まれ。1987年よりニューヨーク在住。フリーのジャーナリストを経て1992年NHKアメリカ総局勤務。『おはよう日本』にてニューヨーク経済情報キャスター、世界各国から身近な話題を伝える『ワールド・ナウ』NY担当レポーター。その後独立して、NHKスペシャル、クローズアップ現代、TBS報道特集など、テレビの報道番組の取材、制作に携わる。
2008年、初の監督作品『ハーブ & ドロシー 』を完成。世界30を越える映画祭に正式招待され、米シルバードックス、ハンプトンズ国際映画祭などで、最優秀ドキュメンタリー賞、観客賞など多数受賞。NY、東京の劇場でロング・ランを記録した他、全米60都市、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどで公開される。2013年、続編にあたる『ハーブ&ドロシー2~ふたりからの贈りもの』完成、発表。第一作目とともに、現在も世界各国の劇場、美術館、アートフェアで上映が続いている。
2014年NHK WORLD にて、日本の美術を紹介する英語番組 ART TIME-TRAVELERナビゲーター。2016年秋、第3作目にあたる長編ドキュメンタリー映画「おクジラさま~ふたつの正義の物語」完成。本作は2015年TOKYO DOCSにて最優秀企画賞受賞、2016年釜山国際映画祭コンペティション部門に正式招待された他、世界各地で上映中。日本では、2017年9月から全国で劇場公開。

 

  • 山口晃(やまぐちあきら) ポスター原画制作

1969年東京生まれ、群馬県桐生市に育つ。96年東京芸術大学大学院美術研究科絵画専攻(油画)修士課程修了。2001年第4回岡本太郎記念現代芸術大賞優秀賞、2013年自著『ヘンな日本美術史』(祥伝社)で第12回小林秀雄賞受賞。17年桐生市初の藝術大使に就任。
日本の伝統的絵画の様式を用い、油絵という技法を使って描かれる作風が特徴。都市鳥瞰図・合戦図などの絵画のみならず立体、漫画、インスタレーションなど表現方法は多岐にわたる。
主な展覧会に、11年「Bye Bye Kitty!!!」展(ジャパンソサエティ、NY)、12年個展「望郷TOKIORE(I)MIX」(銀座メゾンエルメス フォーラム、東京)、13年「山口晃展 画業ほぼ総覧—お絵描きから現在まで」(群馬県立館林美術館)、15年「山口晃展 前に下がる 下を仰ぐ」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、茨城)、16年「山口晃展 馬鑑」(馬の博物館、神奈川)等。
成田国際空港や大分駅のパブリックアート、富士山世界遺産センターシンボル絵画を手がける一方、新聞小説や書籍の挿絵・装画を担当するなど幅広い制作活動を展開。
近著に『すゞしろ日記 参』(羽鳥書店)、『山口晃 大画面作品集』(青幻舎)、『探検!東京国立博物館』(藤森照信・山口晃 共著)(淡交社)等。