2024年に制作発表したパラフィン製のお風呂を軸に12年前ブロンズになった作品と、同時期に制作されながらもブロンズになりきれないまま保管され続けてきた未発表ワックス作品を展示します。
ロストワックス技法を用いて原型制作から鋳造までの制作工程を経験したなかで、特に「原型消失」という現象に強く惹かれてきました。
最終的に数千年後も残る素材、重みある触れられる物質が生まれることの背景に喪失といった見えない事実が起こっていることに着目することは、鋳造彫刻を分析するひとつの入り口であると私は考えているのです。
会期中イベント
好きなモチーフを砂に押し付けてできた窪みに溶けた金属をおたまですくって流し込みます。ペーパーウェイトのような半立体の作品がつくれますよ。モチーフは会場にもご準備しておりますが、お持ち込みも可能です。モチーフを持ち込まれる場合は一般的なたまごサイズまででお願いします。
金属は「ピューター」という錫合金です。溶かして再利用できるので 失敗してもまたチャレンジしていただけます。
[ かかる時間 ] 15〜20分くらい
[ 参加費 ]¥1.000〜 (使用される金属の量によって変動します)
[ 対象年齢 ]4歳から大人まで
未就学児〜小学校低学年は必ず保護者の付き添いでお願いします
※高温の溶けた金属を使いますのでやけどには充分ご注意いただきますようお願いいたします
[ 参加方法 ]当日10:00〜整理券をお配りします※同日に予定されていたアランビックマルシェが寒波と大風予報のため中止が決まりましたので、参加方法を下記に変更いたします(2025/2/5更新)
予約不要、10:30〜当日先着順にてご参加いただけます
1度に体験できるのは2名様までです
ご希望者が多い場合はお待ちいただくことがあります
材料が無くなり次第終了となります
パラフィンワックス製の作品の断片が多くの方の手に渡ることで、様々な場所で新たな物語を歩むことをねがい、参加者の方々と一緒に作品を壊し断片を持ち帰っていただくセレモニーを行います。ぜひ体験しにいらしてください。
[内容]
《in fuse—in ward》のパラフィン製のお風呂部分を、用意されている道具を自由に使用し、中西と参加者1名がいっしょに解体をしていきます。作品の一部はお持ち帰りいただけます。
[所要時間]5〜30分程度。当日の状況次第で誘導いたします。
[対象年齢]制限なし ※未就学児、低学年は保護者の付き添いをお願いいたします
[持ち物]特にありません。
[おねがい]イベント中の様子を撮影しています。またその映像を今後SNSなどで発表する可能性があります。お顔が写ることがNGの方は、事前にお申し付けください。
[お申し込み]
以下のフォームからお申し込み・もしくはギャラリーGに直接ご連絡ください
https://forms.gle/XKeRCeh4GsDX7KWP6
中西紗和 Sawa Nakanishi
1985 東京都生まれ
2014 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻彫刻研究領域修了 博士(美術)
【主な展示歴】
個展
2013 「infuse」Gallery零∞/東京
「in-U-」Gallery零∞/東京
2016 「中西紗和Exhibition」gallery元町/神奈川
2017 「Studio Stick企画レコメンドリレー展vol.8 中西紗和展・生活とブロンズと」Studio Stick/東京
2018 「SawaNAKANISHI」Galerie SATELLITE/パリ
2022 「PEEK INTO THE ATELIE PROJECT Vol.1 -Terrarium-」CREATORE With PLUS広島/広島
2023 「美術のあじわい?さがし+コレクション展」アートギャラリーミヤウチ/広島
2024 「コレクション展2024‐Ⅱ リレーションズ ブロンズと生活のあいだ」広島市現代美術館/広島
グループ展
2017 「21C//カタチの今 vol.5 いきもののカタチ//素材のカタチ」新宿高島屋/東京
2019 「アンソロジー」新宿高島屋/東京
2021 「泉屋ビエンナーレ2021 Re-sonation ひびきあう聲」泉屋博古館/京都
他
HP→sawanakanishi.com
Instagram→_wasawasa_